8月24日に処理水が放出されてから、様々な影響が出ました。現地スーパーでは水産物が極端に減り、日本産はもちろんのこと中国産の水産物も見ることが少なくなりました。また、塩が売り切れとなり、スーパーやネット通販から消えました。ただし、中国の塩の多くは海ではなく、井鉱塩や湖塩と呼ばれる塩が多いことから、これは誤った情報が出回ったことによるものと思われ、現在では普通に販売されています。
他にも、取引で日系企業が敬遠されたり、日本関連のイベントが一時的ではありますが、中止や延期となることもありました。PRイベントを実施しても、日に数件ですが処理水に関することを聞かれることもあります。
また、水産物輸入規制に加えて、水産物以外の日本産食品も輸入が困難な状況であり、新潟産米の新米入荷の見込みはまだ見えていません。
この影響は少しずつ沈静化していくとは思いますが、こと食品の安全性と結びついている問題なので、長引くのではないかと懸念しています。(荒井)