ノービザ問題と食品輸入遅延

昨今、またもや日中間で様々な問題が巻き起こっています。その代表例がこの2つの問題です。

以前は日本人が中国へ行く場合にはノービザで15日間滞在できましたが、コロナを契機にビザが必要になり、現在もそのままです。日本のパスポートは世界最強とも言われ、多くの国へノービザで観光やビジネスに行くのが当たり前でした。現在、中国訪問の際、新潟の場合は駐新潟総領事館で事前にビザ申請しなければなりません。これがかなりの手間と労力が必要で、私の娘達も北京へ来ようと尋ねてみたら、申請は予約が殺到し1か月半以上かかると言われ、今夏の来訪を諦めました。東京や大阪でも同様に先まで予約が埋まり、かつ当日も5時間とも言われるほど待ち、指紋採取や細かい連絡先を記載し、また後日ビザを取りにいかなければならない状況に多くのビジネスマンが嘆いています。中国は以前から相互主義に基づいて、中国人の日本へのノービザを要求していたとも聞きますが、これはなかなか日本政府が受け入れられないので、しばらくこの状態が続くのではないかと思います。

また、処理水問題に絡んで水産物をはじめとした食品が入ってこないと話題になりました。ここ北京でも報じられてすぐに日本産を諦めてアラスカ産に切り替えたという飲食店や、地元の魚がもう全然届かなくなっているらしいとの自治体関係者の声が聞こえました。今後、処理水放出が現実化されるとどこで製造されたものであっても日本食品そのものが敬遠されるのではないかと危惧する日系メーカーの声を複数聞いています。14億人がいる魅力的な市場ではありますが、様々な問題があり、その果実を得るのは簡単ではないことを実感させられています。(荒井)