2013-05-28 全国高校生日本語スピーチコンテスト

第4回全国高校生日本語スピーチコンテスト北京決勝大会が5月25日,朝陽区の世紀劇場で開かれました。主催は中日青年交流中心と特定非営利活動法人エデュケーション ガーディアンシップ グループ。中国で日本語を学ぶ34校68名の高校生たちが国内4地区(瀋陽,天津,上海,長沙)に分かれ地区大会に参加し,そこで優秀な成績を収めた21人が北京の決勝大会に進みました。
開会式の中で中国側の主催者代表は,「コンテストを通じ日本を理解し,社会や文化を知り,アジア・世界の安定に尽くしてほしい」とあいさつしました。また来賓を代表し,日本大使館 三上正裕公使は「この決勝に出ることがすでにすごいこと。両国の関係が難しい頃だからこそコミュニケーションが大切」と参加者を励ましました。
テーマは「夢,空想ではない」。21名の夢が審査員と大勢の観客の前で語られました。日本語教師,ソフトウェア開発者,通訳者,服飾デザイナー,獣医,外交官等将来なりたい職業から,世界平和や日本訪問,動物保護を願ったりするなど発表者の夢は様々です。小さい頃の憧れから今の夢へと変わり,今はそれに向かい一歩一歩近づいている途中。大切なことは努力と多くが語り,また鑑真和尚に触れる参加者が数人いたのが印象的です。そしてどの参加者からも日本に対する強い親近感が感じられました。
ステージでの出し物の後,審査結果が発表され,二人が1位を受賞しました。昨年9月自分を日本に招待してくれた老人との交流を紹介した杜雨萌さん(済南)と映画製作という夢が空想になってしまったけれども,演劇の公演をまかせられうまく上演でき自信につながったことを紹介した楊亦沈さん(上海)です。彼女たちは7月,川崎市で開催される国際大会に出場する予定です。
このスピーチコンテストは,日中双方の企業から支援を受け開かれたものです。21名の弁論を聞きながら,高校生にこのような機会を提供し,それぞれの夢の実現を見守ろうとする主催者,協賛企業の活動は決して無駄にはならないだろうと思いました。(近藤)

会場の外に掲出された横断幕

会場の外に掲出された横断幕

月壇中学の日本語寸劇「パンダ旅館

月壇中学の日本語寸劇「パンダ旅館

大会出場者と関係者の記念撮影

大会出場者と関係者の記念撮影