「浪費は恥、節約は栄誉」

「トイレ革命」「ごみの分別」といった生活習慣の変革、環境改善につながる政策に続き、今中国では新たに、飲食の浪費抑制運動を展開する動きが出てきています。習近平国家主席はこのほど、浪費行為を抑制するための「重要指示」を出しました。「浪費は恥、節約は栄誉」をモットーに、社会秩序醸成に向け、法律による取り締まりを含め、国民に節約の生活習慣を身に着けさせるための宣伝と教育を強化していく見通しです。

これまで中国では2013年に、「節約の励行と反浪費」の指示により、公務員の公金を使った浪費を厳しく取り締まる運動が展開された経緯がありますが、今回の運動は、民間人、国民一人一人の飲食行動が対象となる模様です。

これに伴い、客人には食べきれないほどの料理をふるまう中国伝統のもてなし文化、慣習が変容し、飲食店では「小盛り」メニューを目にする機会が増えていくことになるのでしょうか。(池田)