真夏に蓮花池公園で蓮の花見

北京で一番熱い時期、7月は蓮の花見を楽しむ季節です。北京市内の公園のうち、蓮で名高いのは歴史が長くて栽培面積が広い「頤和(いわ)園」、「円明(えんめい)園」ですが、今年は都心で身近に蓮の花を満喫できる「蓮花池公園」を発見しました。

蓮花池は、その名の通り、蓮の花が美しい湖で、北京の古い景勝地であり、昔の北京城の重要な水源地でもありました。蓮花池は3000年余りの歴史を持ち、「先に蓮花池ができ、後に北京城ができた」と言われ、北京城の発祥地とも称されます。しかし、清の末代からだんだんと荒廃し、あひるの養殖場になってしまいました。

その後、1982年から再建工事が始まり、2000年12月に蓮花池公園としてオープンしました。公園は北京西駅の南広場に隣接し、敷地面積53.6万平方メートルのうち、約半分が水域面積です。素敵な庭園景観や湖で栽培される夏の美しい蓮の花が特徴的で、公園の名前の由来になっています。園内には、近代的なアトラクションを楽しむ児童遊覧施設と様々なフィットネス器具が揃うフィットネスエリアがあり、幅広い年齢層の市民から親しまれている憩いの場です。

蓮花池公園では、6月下旬から8月上旬まで、盛大な蓮の花祭りが毎年開催されますが、今年はコロナウイルスの影響で中止となり、入園者数も制限され、入園はネット予約制になっています。公園の湖は、蓮で一面が埋め尽くされ、優雅で美しい蓮の花が競うように咲き誇り、見る人を魅了します。また、公園の管理者は市民のために、年に一度の蓮の花の満開の様子を見近に観賞できるよう、園内の各広場で、貴重な品種の蓮の花を数千鉢の盆栽で展示しています。蓮花池公園では300種類以上の蓮が栽培されているそうです。

このようなゆったりとした雰囲気の中で、素敵な景色を楽しんでいると、つい時間の流れを忘れてしまいます。(鞠)