2009-07-05 報告:2009中国国際酒業博覧会へ新潟の蔵元も参加

北京国際展覧館を会場に7月3日から3日間の会期で「2009中国国際酒業博覧会」が開催されました。中国醸酒(酒類醸造)工業協会が主催する今年の博覧会には,国内企業の他に日本,韓国,イタリア,フランス,米国などから100を超える企業が参加し,展示面積は16,000平方メートルに達するとのこと。会場では各社が趣向を凝らしたブース内で,白酒,ワイン,ビール,果実酒,ブランディーなど様々な酒類を並べ試飲や商談を行っていました。また,別棟の会場では,生産設備やワインの木箱などの展示も行われ,幅広い展示内容でした。
今年の博覧会には,日本酒造組合中央会が参加する蔵元を募り,大きな日本酒コーナーとして出展。新潟県内の蔵元二社を含む31社が参加し,自慢のお酒を来場者にPRしていました。
また,会期初日の夜は,日本酒造組合中央会主催の「日本酒普及セミナー・試飲会」が市内のホテルで開かれ,日本酒を扱う市内の会社や日本食レストラン関係者など100人以上が参加しました。主催者は挨拶の中で,「中国はオリンピック,万博と続く。日本酒にとっても,一層の市場となる」と期待を表明する一方,「日本酒の関税は42.3%。ワインの14%,焼酒の10%と比べて高い。関税をいかに下げるか課題」と市場拡大に対する”壁”にも一言。その後,日本酒輸出協会の松崎晴雄会長による,日本酒とはどんなお酒なのかを紹介する分かりやすい講演があり,続いて試飲会が行われました。多くの蔵元はすでに中国での販売ルートを持っているようでした。中国の人たちにもっと日本酒を味わってもらいたい,各社共通の願いです。それぞれが様々な課題を持つ中,今回参加した蔵元の皆さんは北京での活動を通じ何かをつかみ,その願いに向かってさらに挑戦を続けられることと思います。

【新潟から出展の蔵元ブース】

【新潟から出展の蔵元ブース】