延辺朝鮮族自治州は吉林省の東部に位置し,ロシア,北朝鮮と国境を接している。また,国内唯一の朝鮮族自治州である。面積は42,700平方キロメートル,人口218万人。うち朝鮮族は79万8千人で全体の36.5パーセントを占めている。
9月3日,延辺州が成立60周年を迎え,その記念式典が州都の延吉市内の人民スタジアムで開かれ,国内外から2,000人を超える来賓が招かれた。あいさつの後,銅鑼の合図とともに,大型アトラクション「延辺賛歌」がフィールドと一部観客席を使い披露された。来賓席の正面に座る7,000人の小学生によるマスゲームが印象に残った。
会場となった人民スタジアムのほかに図書館,博物館などが今年建設された。また主要道路を整備,それに沿うビルの外観を化粧し直し,この度の祝賀期間中,夜はライトアップで装飾。また3日は花火が打ち上げられ,大勢の市民が河岸に集まり60周年を祝った。
「礼儀の故郷」,「歌舞の故郷」,「教育の故郷」などと称される延辺州。この地を舞台に長吉図(長春・吉林・図們江)開発開放先導区規画など国の政策が推進されている。長春から琿春までの高速道路も開通した。地の利を活かし,日本を含む周辺国との交流促進がここをさらに発展させていくと思った。
迫力ある演出。中国一のマスゲーム | |
プルハトン河の夜景(3日 花火の夜) |