小売店の無償提供を禁止
日本でも昨今スーパーのレジ袋の使用が見直されつつあるが、中国が全国でレジ袋の使用を規制した。
国務院弁公室は、2007年12月31日に、各省、自治区、直轄市の人民政府、国務院の各部、各直轄機構に、「レジ袋の生産、販売と使用を抑える通知」を発令した。
通知によると、中国は毎年大量的なレジ袋が消費されている。消費量の増大と回収等が徹底されておらず、エネルギーの浪費と環境汚染問題を引き起こしている。特にレジ袋が随意に捨てられており、「白い汚染」の主な原因となっている。
2008年6月1日から、全国での、厚さが0.025mm未満するレジ袋の生産、販売、使用を禁止する。有償使用制度を実行し、スーパー、百貨店等は無料でレジ袋を提供してはならない。
5月末には関係省庁の連名で施行細則を打ち出されており、規定に違反した場合は最高で2万元(日本円換算:30万円 1元=15円)の罰金が課される。細則は、レジ袋の有償化とともに関連する国家標準規格に適合しないレジ袋の使用、販売の差し止めが骨子となっている。商務部では今回の制度について、レジ袋の使用量の削減により“白色汚染”を抑制し、環境を保護することが目的と強調した。