2018-04-01 四川省成都市内の旅行社を訪問

中国旅游研究院とシートリップ(中国最大手の旅行予約サイト)の統計によると、2017年に外国へ旅行した中国人の旅行先の第1位はタイ、次いで日本が第2位とのこと。日中関係の悪化や東日本大震災による影響が一時的にはあったものの、訪日中国人の数は2013年から2017年にかけて、約130万人から約730万人へと5倍以上も増加しています。2018年に入ってからもその勢いは緩むことなく、今後も拡大を続ける見通しです。日本貿易振興機構(ジェトロ)が実施した中国人消費者に対する意識調査で、行きたい国・地域の第1位に日本が初めて選ばれるなど(2017年12月発表)、中国人の日本旅行に対する関心は高まるばかりのようです。

航空アクセスの利便性が高く、比較的所得水準が高い北京や上海などの国際都市はもちろんのこと、経済成長が著しい中国内陸の大都市からの旅行者もまた、これらの記録を支える大事なお客様です。

今回私たちは、中国西部にある四川省成都市で訪日旅行を取り扱う4つの旅行社を訪問し、新潟の紹介を行ってきました。中国旅游研究院とシートリップの統計では、2017年の海外旅行へ出かける旅行者が多い出発都市として、上海、北京に次いで、なんと第3位に成都がランクインしています。2017年の四川省のGDP成長率が全国で第7位の8.1%という伸び率を誇ることからも(中国全体では6.9%)、成都の経済発展ぶりを伺うことができます。

今回訪問した旅行社が販売する日本旅行商品は、東京、京都、大阪、北海道、沖縄などの定番コースがメインで、日本旅行の市場はまだまだ発展途中です。彼らが新しい目的地を開拓する過程で、新潟を認識してもらったことには意味があると考えています。交流を絶やさぬよう、継続的な情報発信を続けていきます。

2017年の成都双流国際空港の利用者は4,980万2,000人だったとのこと。このうち国際線の利用者は512万1,000人(香港・マカオ・台湾行きを含む)で、中国本土内では北京首都国際空港、上海浦東国際空港、広州白雲国際空港に次ぐ第4位につけています。2017年末時点での国際線は100路線を超え、2022年までには120路線に増やすことを目標に掲げているそうです。成都が中国からの旅行者を取り込むための重要な都市のひとつであることは間違いないようです。(大泉)

成都市内の様子

成都市内の様子

パンダ繁殖研究基地があることで有名な成都。町にはパンダが溢れています。

パンダ繁殖研究基地があることで有名な成都。町にはパンダが溢れています。