2014-07-30 観光・ホテル関係者、上海を訪問

2013年9月から連続して中国からの訪日旅行者数が過去最高(単月)を記録している中、7月16日から19日まで、新潟観光コンベンション協会と新潟市内二つのホテル関係者計4名が上海を訪れました。
中国からの旅行者の特色として挙げられるのが、リピーター率が5割を超えていること、個人旅行の増加です。上海空港は日本の大都市の他、新潟を含む地方空港とも航空路で結ばれ、上海及びその近隣から多くの人が日本に訪れています。今回は増える個人旅行の実態を把握し、上海・新潟線を活かした団体や個人旅行の企画を紹介、意見交換することを目的の一つにしていました。
一行が訪問した旅行社は8社。訪日旅行を担当する職員に資料を広げながら観光農園での果物狩り、漁船に同乗しての漁見学、せんべいの手焼き、ペーパーナイフ製作など新潟で体験できることを旅行プランとともに提案。ある旅行社からは日本での大手建設機械の試乗が子供たちに喜ばれた(石川県)など、観光地を見て回る他に体験型のプログラムも人気の一つであると紹介されました。ホテル関係者も施設の概要、特色をそれぞれ伝えました。

旅行社訪問の様子

旅行社訪問の様子

また、日本政府観光局上海事務所を訪問、訪日旅行の話を伺いました。それによると、2013年上海からの訪日者数は13万7千人、浙江省からは5万人でその内杭州からが7割、江蘇省からは団体旅行で5万4千人、その内南京からが6割を超えるといいます。PR先の都市を絞ると効果が出るのではないかと助言をいただいた他、中国の人にとって日本観光の魅力は花見、温泉、買い物、紅葉、スキーなど、そして以前は春節、夏休み、国慶節の頃が訪日客の多い時期だったのが最近は季節に関係なく訪日客数の平準化が進んでいるそうです。
今回初めて訪問できた旅行社もあります。当事務所ではこれら旅行社を含め、新潟の情報を上海はじめ北京、ハルビンなど各地の旅行社に引き続き提供していく予定です。他方、今後一層増えるであろう個人旅行、これら人々にも適切な情報提供が出来るよう様々なチャンネルを使っていく必要があると思いました。(近藤)