2008-11-07 News:北京イオンモールへ新潟市企業が出店

11月7日、イオン北京国際商城ショッピングセンター(永旺国际商城购物中心)が北京市の北西、昌平区で開店しました。事務所から当ショッピングセンターまでは車で約40分、万里の長城の一つである八達嶺に向かう高速を降りてすぐの場所にあります。
ここで新潟市から2つの店舗が進出、営業しています。武蔵(北京)商貿有限公司の「KIZYOKASHIN」と(株)キタカタグループの「喜多方ラーメン蔵」です。
高級ブティック「KIZYOKASHIN」を経営するのは王輝岩社長です。王さんは、5年前から新潟市に在住、中国でのビジネスのため、日本と中国の間を行き来しています。ここで店舗を開設するため、武蔵(北京)商貿有限公司を設立しました。新潟市北京事務所にも何度か訪問いただいています。
「KIZYOKASHIN」の名前は、中国語で「貴女可心」。つまり、貴方の彼女に気に入られるという意味だそうです。その名の通り、店内には女性が喜びそうなスーツ、コート、バッグ、靴などがきれいに陳列されていました。王さんのお話では、ターゲットは増加している高所得層。中国人に好まれるヨーロッパ系のデザインの商品を少量、多品種販売することによって、自分しか持っていない、ここでしか買えないという点を印象づけ、徐々にリピーターを増やしているそうです。なお、バッグ、靴は香港の自社工場生産、婦人服はイタリアなどから仕入れているとのことでした。「将来は、深せんなどのイオンモールでの出店のほか、北京での展開も考えている。」とのことで、「新潟の企業も、もっと海外展開を考えたら面白いのではないか。」と話しておられました。
中国で日本の味を提供し続けている「喜多方ラーメン蔵」では、喜多方(北京)餐飲管理有限公司張小浜営業開発部副部長からお話をお聞きしました。
(株)キタカタの北京市での店舗は、望京地区にある日本料理喜多方店、「喜多方ラーメン蔵」王府井店(2007.12.1付北京消息第3号で紹介)に続いて3店目です。王府井店との違いは、この店の土日の比重が高く(平日の5倍の来客、その7割が家族づれ)行列までできることです。当ショッピングセンターは北京郊外での立地のため、車で来るいわゆる中流家庭が中心になっていますが、土日、祭日には、用意されている3,000~4,000台の駐車スペースも満車になってしまうそうです。また、車で来ない方のための送迎バスまでも満員という繁盛ぶりだそうです。
メニューは王府井店と同じで、ラーメンのほかにも丼ものなどがあり、焼き餃子などのサイドメニューも充実しています。売れ筋は、とんこつラーメン(中国の方が好きな一品です。)、親子丼などだそうです。また、日本の味・サービスが中国の方々からも支持をいただいており、隣接するライバル店「味千ラーメン」との今後の競争も楽しみとのことです。営業時間はイオンモール内で統一されており、11時から22時までとなっています。
中国全体における展開では、10月に上海で「喜多方ラーメン 蔵」が開店しましたが、その評判は、遠く上海新潟県人会からも聞こえてくるほどです。