夏季、スイカ鑑定士が大人気、月収1万元超

夏の暑さをしのぐのに最適なものと言えば、エアコンが効き、Wi-Fi接続がある場所でスイカを食べることでしょう。特に冷蔵庫から出したばかりのスイカは冷たくて甘くてのどを潤し、夏には欠かせない果物です。

中国では、南の海南島から北の黒竜江省まで、東の山東省から西の新疆までスイカが栽培され、ほぼ一年中食べることができます。ただ、スイカが大量に市場に出回り、最も消費される季節はやはり夏です。夏のスイカは値段がとても手頃なので、どの家庭でも自由に手に入れることができます。

夏に入ると、各地のスイカが大量出荷の時期を迎え、スイカの成熟度や品質を検査する「験瓜師」―スイカ鑑定士というニッチな職業が最近、人々の視野に入り、ネットユーザーの注目を集めています。

スイカ鑑定士の仕事は「技術的な仕事 」であり、スイカを切らないという前提で、スイカの色、模様、形を観察したり、スイカを叩いて音を聞いたりすることでスイカの成熟度と品質を判断し、輸送や販売に適したスイカを確保することです。この仕事の重要な動作のひとつはスイカを叩くことであるため、スイカ鑑定士に「拍瓜師」(スイカを叩く人)という面白いニックネームをつけた人もいます。

スイカ鑑定士の技能は、実践経験の蓄積と学習によって培われます。プロのスイカ鑑定士グループには、スイカ栽培の経験が豊富な古参の農家もいれば、スイカ鑑定技能を専門に学ぶ新規就農者もおり、彼らは常にスイカ鑑定の経験を積極的に交換し、市場に出回るさまざまなスイカの品種や生育特性を学ぶことで鑑定技能を高めます。さらに、プロのスイカ鑑定士はスイカの仲買人としての能力を備える必要があります。彼らはネットを活用して、農家や販売業者とコミュニケーションを取りながら、中国各地のスイカの出荷時期を把握し、販売と経営に関わる計画にアドバイスを出したりします。

業界関係者によると、現在、スイカ鑑定士の給与はほとんどスイカの鑑定個数に応じて計算され、スイカ1個の鑑定価格は0.7~0.8元で、1人当たり1日約4,000個のスイカを鑑定し、1日の収入は約3,000元、繁忙期には5,000~6,000元に達することもあるということです。人気のプロのスイカ鑑定士は一年を通してスイカの産地を追いかけるのが日課になっています。(キク)