教育旅行(中国語では「研学旅行」)は、教育性、体験性、そして面白さを一体化した旅行スタイルとして、かつての観光地巡りを中心としたあり方から、「万巻の書を読み、万里の道を歩む」ことを重視することへ変遷しています。この進化は、その内容や形式の豊かさだけでなく、教育理念の深化においても顕著です。
早期の教育旅行コースは比較的単一的で、カリキュラムは従来の観光ルートに付随するものでした。参加者は主に小中学生で、教育旅行のプロセスは主に観光名所の見学が中心であり、大学キャンパスの訪問が散見され、最後は横断幕を掲げて記念撮影をして終わる、といったものでした。このようなモデルコースは「見学はするが学ばない」という結果を招きがちでした。人々の教育観が進化するにつれて、教育旅行に対する認識も深化しています。その中核は、単なる観光体験から、より深いレベルでの学習体験や個人の成長へと移行しています。
このようなニーズの多様化に応じて、教育旅行は人気テーマも出てきました。学校が主導する「自然風景」(例えば:植物園見学)、「伝統文化」(例えば、世界遺産見学)、「科学技術」(例えば:科学技術館見学)、「レッド文化」(例えば:革命記念地見学)といった人気テーマの一日間ツアー活動に加え、夏休み期間中の教育旅行は、活気あふれる発展の様相を呈しています。保護者たちは、子供の総合的な能力を高めるために、時間と財力を惜しまず、子供たちに海外サマーキャンプに単独で参加させています。例えば、アメリカの学術都市を巡る14日間のコースなどに参加させるのです。さらには、保護者が親子で海外の有名大学のキャンパスを訪問させるケースもあります。これらの活動は、知識の学習を重視するだけでなく、実践的な体験や異国文化交流も強調しています。同様に、国内でも、保護者たちは子供たちを連れて教育旅行に参加させることに熱心です。例えば、博物館と大学キャンパスの訪問をテーマにした北京での一週間ツアーなどです。このような大きな市場需要は、人気の教育旅行先における「チケット入手困難」という現象に直接つながっています。例えば、夏休み期間中、国家博物館や故宮博物院のような国家級の博物館のチケットは、発売してから数十秒で完売します。同様に、北京大学や清華大学のような国内トップクラスの高等教育機関の訪問予約も、オンライン予約時には「秒殺」されるほどの人気ぶりがうかがえます。
同時に、情報入手チャネルの多様化も、教育旅行に深く影響を与えています。インターネット情報が高度に発達した今日、保護者たちは単に旅行業者に頼るのではなく、抖音(TikTok)や小紅書(RED)などのソーシャルメディアプラットフォームを通じて、教育旅行の目的地情報、カリキュラム内容、そして他の家庭の経験談などを積極的に検索し、入手しています。かつて、旅行業者が粗雑な教育旅行の行程で「教育旅行」という旗印を掲げるだけで利益を得られた時代は終わりました。「断片的」でありながら情報量の膨大なインターネットコンテンツは、多くの保護者たちが、より個性的で的を絞った教育旅行を自己企画、自己手配することを可能にしています。(ハン)
↑上記は、北京科学中心(北京市科学技術協会公益社会科学教育基地です)が微信(wechat)公式アカウントで投稿した「8月の科学テーマキャンプ」の募集広告です。