今年も6月15日から新潟市の友好都市であるハルビン市で「第23回中国ハルビン国際経済貿易商談会」が5日間の会期で開催されました。会場はハルビン国際会議センター,報道によれば会期中の実績は76の国と地区から8700人以上のビジネス客が参加,展示面積約12万8000平方メートル,国外から参加したブースは800余りと,前年の倍近くに増え全ブースの3割近くを占めていました。新潟県内企業は11社,新潟市からは2社が出展しました。
商談会で感じたことは,中国国内では食品の安全性がより一層注目され,それをビジネスチャンスととらえている企業が目立ったことです。商談会のメイン会場は緑色食品(汚染されていない安心・安全・健康的な食品として政府の認可を受けた食品)を扱っている食品企業ブースが多くを占め,試食コーナーも来場者で大変賑わっていました。
残念ながら現在,新潟県産の農産物や加工食品は中国政府より輸入が規制されており,中国で積極的にPRすることが難しい状況です。今回の商談会でも新潟から出展した企業は非食品製造業がほとんどでした。しかし,食品に限らず,日本製品の信頼性は依然として高く,中国製に比べ高額であるにも関わらず出展商品は良く売れていました。出展企業にとっても,今回の商談会をとおしてどのような商品がハルビン市民に受け入れられ,また価格帯はどのように設定すればよいかなど参考になっていたようです。
(笠原)