2012-06-27 夏のハルビンを売り出せ ~第2回中国・ハルビン松花江湿地旅遊文化節に参加して~

1979年以来,友好都市交流を続けるハルビン市。北海道稚内市とほぼ同緯度で,冬は-30度にも下がる。「氷城」(氷の都)として毎年1月に行われる氷雪まつりは世界的にも知られている。
そんなハルビンが夏の観光にも力を入れ,その魅力を今,国内外に売り出そうとしている。もともと北方の都市,中国国内では「避暑地」として有名だ。今回私たちが参加した松花江湿地旅遊文化節をはじめ五つの催事をまとめ,全体として「魅力的なハルビンの夏」を統一テーマとし,6月10日四か月にわたる一連の文化旅遊イベントが始まった。
当日雨が降り続き,予定どおりの開催が危ぶまれたが,開幕式直前に雨が止んだ。中央大街に面するホテルに集まった式典参加者は歴史あるこの通りに敷かれた紅いじゅうたんの上を歩き,会場に向かう。道の両側には,参加者を歓迎する多くの市民たちによる踊り,演奏,演技などが繰り広げられた。報道によれば,その数6,000人。防洪勝利記念塔近くの特設ステージで開幕式,乗船しての湿地めぐり,夕食会,松花江の打上げ花火と続いた。おもてなしの心を感じ,忘れ難い開幕式となった。
都市の魅力を如何に伝えるか。冬の観光だけでなく,今まで個々に行われていたものを積極的に関連づけさせ,夏の魅力も見せ,売っていこうとするハルビンの姿勢には学ぶところも多い気がする。

 松花江の湿地。遠くに松北区のビル群松花江の湿地。遠くに松北区のビル群

中央大街には多くの市民が私たちを歓迎

中央大街には多くの市民が私たちを歓迎

挨拶をするハルビン市の林鐸書記 左は全人代常委会の周鉄農 副委員長, 右はソコロフ ハバロフスク市長

挨拶をするハルビン市の林鐸書記
左は全人代常委会の周鉄農 副委員長,右はソコロフ ハバロフスク市長

終日降り続いた雨も止み, 美しい夕日が松花江を照らした

終日降り続いた雨も止み,美しい夕日が松花江を照らした

「魅力的なハルビンの夏」
6月10日~24日   第2回中国・ハルビン松花江湿地旅遊文化節
6月15日~19日   第23回中国・ハルビン経済貿易商談会
6月28日~7月9日  2012中国・ハルビン国際ビール節(ビールまつり)
8月6日~15日   第31回中国・ハルビンの夏音楽会
9月下旬      第1回五花山賞秋節(秋まつり)
新潟からわずか2時間の飛行で行けるハルビンへ,この夏,皆さんも如何ですか。
(近藤)