中国産の食品による事故が、ここ数年多数発生しておりましたが、6月1日より「中華人民共和国食品安全法」が施行されることとなりました。安心して食品を購入、口にできるよう消費者の期待が高まっています。
概要は次のとおりです。
・安全基準を満たさない食品のリコール、即時生産中止及び消費者に対し、損害賠償のほか、購入金額の10倍を支払わなければならない。
・食品添加物で認可されている以外のものは、一切使用してはならない。また、添加物の使用量の明示を義務付け。
・食品検査免除制度を廃止し、あらゆる全ての食品検査実施を義務付け。
・特定の保健機能を持った食品について、ラベルや説明書に疾病予防、疾病治癒、効能を謳ってはならない。
・今までの「食用農産品品質安全基準」、「食品衛生基準」、「食品品質基準」等、各基準で差があった安全基準を「食品安全国家基準」として統一など。
新法の施行により、失われた中国食品の信頼回復に向け、中国政府及び企業の取り組みに期待したいところです。