北京の「高考」事情

2023統一入試受験者数
出所:ネット

北京市では、大学統一入学試験(通称、「高考」) が6月7~10日に行われました。2023年の北京市の大学入試には、全国統一大学入学試験(略称「統一入試」)と普通高校学業レベル等級性試験(略称「学考等級試験」)が含まれます。統一入試科目は語文(国語)、数学、外国語の3科目で、7日と8日に行われました。外国語試験は英語、ロシア語、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の6言語が設置されており、受験生はその中から1言語を選ぶことができます。学考等級試験は思想政治、歴史、地理、物理、化学、生物の6科目で、9日と10日に行われ、受験生はその中から3科目を選ぶことができます。また、成績発表は6月25日、大学と短大の出願期間は6月27~7月1日と7月21~22日、採用結果は7月6~29日発表されるということです。

なお、今年、北京市の統一入試の受験者数は5.8万人余りで、去年とほぼ同じですが、中国教育部が公式サイトで発表した数字によると、2023年全国統一入試の受験者数は、前年比98万人増の1291万人で、過去最多となっているそうです。その中、河南省の受験者数は131万人で最も多いです。

6月10日の午前、家の近くの運河中学の前を通りがかりましたが、受験生を試験場へ見送ってからずっと外で待ち続けている家族たちの姿がたくさん現れました。ひまわりの切り花を持つある子供と大人が人群れの中でひときわ目立っていました。聞いてみたところ、ひまわりの中国語「向日葵」の「葵」は熟語「一挙奪魁」の「魁」と同音で、一挙に優勝するという意味です。(キク)